自動車教習所で限定解除する方法や料金とは

運転免許の限定解除を行うと運転できる車の範囲が広がります。自動車免許の限定解除には色々ありますが、AT限定普通自動車免許や8t限定中型免許の限定解除が最もポピュラーかもしれません。ここでは、限定解除の方法や限定解除に必要な費用について紹介します。

また、教習所で限定解除を行うときに必要な書類についても取り上げます。

自動車免許の限定解除とは

AT限定免許しか持っていないけど仕事でマニュアル車を運転しなければならない場合や、中型限定免許はあるけどマイクロバスを運転しなければならない場合があるかもしれません。このようなときに運転免許の限定解除をすると、運転できる車の範囲が広がります。

ところで限定免許には色々なものがありますが、最もポピュラーなのがAT限定普通自動車免許や8t限定中型免許です。AT限定普通自動車免許とは、普通自動車免許のうち運転できる車がAT車に限られる免許のことです。

つまり普通自動車でもMT車に乗ることができません。もしAT限定普通自動車免許しか持っていない人が、MT車に乗ってしまうと条件違反となってしまいます。また免許証をみると、中型は中型車(8t)に限るという文字を見かけることがあります。

これが8t限定中型免許であり、中型車の中でも総重量8tまでの自動車しか乗ってはいけないという条件が付けられているのです。通常中型免許は車両総重量11t未満の自動車まで乗ることができるのですが、それに条件をつけています。

これは2007年の交通法規の改正によって定められていて、改正以前に普通免許を取得している方には全員記載されています(ただし大型免許を持っている人は除く)。このように免許につけられる条件を外すことを限定解除といい、免許が進化するのです。

AT限定普通自動車免許の限定解除方法とは

AT限定普通自動車免許の限定を解除して、普通免許に進化させるためには2つの方法があります。1つ目は自動車教習所の技能講習で限定解除する方法です。指定自動車教習所では4時間以上技能講習を受けてから、限定解除の審査を受けます。

技能講習ではギア及びクラッチ操作や坂道発進、縦列駐車やクランクなどが実施されます。技能講習は教習所内だけで行われ、路上実習はありません。AT限定普通自動車免許取得者はMT車の運転スキルがないため、自動車教習所に通うケースが多いです。

2つ目の方法は運転免許試験場で技能審査を受けて合格することです。運転免許試験場ではMT車を運転する技能があるかをチェックされ、その場で合否が判断されます。一発試験であるため、すぐに限定解除を受けることができます。

その一方で、運転免許試験での技能審査はハードルが高いという声があります。

8t限定中型免許の限定解除方法とは

8t限定中型免許の限定を解除して、普通中型免許に進化させるためには2つの方法があります。1つ目は運転免許試験場で一発試験を受けて合格する方法です。これはAT限定普通自動車免許の限定解除と同じです。また運転免許試験場では校内コースで練習する時間はなく、技能試験だけ実施されます。

手間はかかりませんがハードルが高いため、運転スキルに自信があって時間を節約したい人におすすめの方法です。2つ目の方法は自動車教習所の技能講習を受ける方法です。8t限定中型免許の限定解除には2つのコースがあります。

第1は8t限定中型免許の限定解除を行うケースですが、この場合の技能教習の必要最低時限は5時間です。第2は8t限定中型免許中型(AT限定)で、8t限定とAT限定両方を解除するケースです。この場合は最低9時間の技能講習を受けなければなりません。

これらはあくまでも必要最低時限であり、教官が追加が必要と判断した場合は補講が行われます。そして全ての技能講習が終了した後に、技能審査が実施され合格する必要があります。自動車教習所の技能審査に合格すれば、技能審査合格証明書が発行されます。

この証明書は限定解除審査と同じ効力をもちます。証明書を運転免許試験場に持参して、申請手続きを行えば晴れて限定解除となります。ただし技能審査合格証明書の有効期限は3か月間であるため、期限が切れる前に早めに手続きを行いましょう。

因みに8t限定中型免許の限定解除が行われれば、車両総重量が11t未満の車を運転することが可能です。最大積載量も5t未満から6.5t未満まで拡大され、乗員定員も10人以下から11人以上29人以下まで増えます。

もし送迎目的などでマイクロバスの運転が必要となれば、8t限定中型免許の限定解除をしなければなりません。

限定解除に必要な費用とは

自動車免許の限定解除にはいくつかの方法が存在しますが、その費用はとても気になるところです。一般的に教習所で技能講習する方が、運転免許試験場で検定を受けるよりも高くなります。運転免許試験場で一発試験を受ける場合は受験料しかかかりません。

その内訳は試験車両使用料が約1,500円、手数料が約1,400円です。これはどの免許であっても一律なため、AT限定普通自動車免許でも8t限定中型免許でも費用は変わりません。ハードルは高いですが、運転免許試験場で一発合格すれば、僅か3,000円位で限定解除ができるのです。

教習所で技能講習を受ける場合は、免許の種類や教習所によって必要な費用の目安は変わってきます。AT限定普通自動車免許の限定解除であれば、費用相場は50,000円前後です。8t限定中型免許の限定解除ならば、100,000円前後の費用相場です。

また8t限定中型免許中型(AT限定)の限定解除は、120,000円前後かかります。ただし教官が補講が必要と判断した場合や、技能審査に不合格になって再試験を受ける場合は追加でお金が必要になることは知っておくと良いです。

つまり費用を少しでも抑えるためには、最低限の講習でクリアして、一発で技能審査に合格することなのです。

限定解除に必要な書類とは

もし教習所で技能講習を受ける場合、基本的には運転免許証や写真、認印や入所願書などが必要です。ただし教習所によって多少異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。また入所するときには視力検査を行うことがあるので、メガネが必要な人は準備しておきましょう。

そして教習所の技能検査に合格した後に、運転免許試験場で申請するときは運転免許証と技能審査合格証明書を持参します。また運転免許試験場での申請受付は平日しかやっていないため注意が必要です。